アルギニンの高血圧改善の効果とは?

一般に高血圧を患っている方がアルギニンを服用することにより、血圧が下降したという臨床試験結果が報告されています。
高血圧の原因には遺伝やナトリウム(主に塩分による)の過剰摂取などいろいろな要因があるとされています。その内の一つが動脈硬化を原因とする「高血圧」です。

 

動脈硬化とは?

 

動脈硬化にはアテローム性動脈硬化、中膜硬化、細動脈硬化の3種類があります。動脈は外膜、中膜、内膜の3層構造になっていて、その起こり方や部位によりタイプが分けられます。

 

(1)アテローム性動脈硬化

 

アテローム性動脈硬化とは、動脈の内膜に悪玉コレステロール(LDL-コレステロール)などの脂肪がドロドロの粥状になってたまり、血管内に隆起(プラーク)が発生し血流が悪くなるという症状で動脈硬化の中では一番多いタイプです。

 

(2)中膜硬化

 

中膜硬化は中膜にカルシウムがたまり、石灰化することで起こります。硬く、もろくなり、血管が破れることも。加齢がおもな原因だと言われています。

 

(3)細動脈硬化

 

細動脈硬化は脳や腎臓、目など細い動脈に起こります。一般的には高血圧状態が長く続くことで起きます。血管が硬くもろくなり弾性を失った状態となるものです

 

いずれの種類の動脈硬化もそのままにしておくと脳梗塞や心筋梗塞の元凶になる可能性があります。

 

一酸化窒素の効果とは?

 

アルギニンから一酸化窒素合成酵素によって生成される一酸化窒素は、血管を拡張する働きがあり血管を広げて血流を改善する効果があると言われています。

 

アルギニンを摂取することで体内の一酸化窒素合成が促され、それにより血管を広げ血流を良くすることで結果的に血圧が下がるわけです。高血圧に良いとされるのはそういう理由です。

 

アルギニンによる動脈硬化の改善例は?

 

アルギニンの経口摂取と高血圧の関係を実験したデータがあります。それによると、臨床試験では1日8〜12gのアルギニンの摂取で血圧を低下させたという報告があります。

 

また、1日6gのアルギニンを6ヶ月間摂取した場合も血圧の低下が見られ、血管自体の弾性も改善されたという報告もあります。短期でも長期でも効果があることになります。

 

ただし一方で、心筋梗塞後の患者にアルギニンを6ヶ月間経口投与(1日9g)したところ、逆に死亡率が増加したという報告もあります。

 

冠動脈疾患の場合はアルギニン摂取は注意が必要だと思われます。アルギニン摂取に関しては医師の指導の元で服用するを強くおすすめします。